翔泳社さんの「みんなの持たない暮らし日記」(感想文)

翔泳社さんの「みんなの持たない暮らし日記」(感想文)

書くことがないので感想文でも書いてみる。せっかくなのでこの本。

「みんなの持たない暮らし日記」
24人のインスタグラマーさんとブロガーさんの日記。その内の1人として掲載していただきました。4刷めでトータル5万部だそうです。韓国版も出るみたい。
それぞれが日記形式で自分の暮らしの紹介をしています。この中から気になる方を探してブログやインスタグラムを覗いてみるという使い方・読み方が良いと思います。



思い込み。シルバニア(ファミリー)のことを「シビラルニャー」と言っていた娘。「シルバニアだよ」と教えたら「ハッ」として、「ウサギなのにニャーはおかしいと思ってた」って。

本を読んで「ヘー」と思うことはたくさんあるけど、「ハッ」とすることは少ない。〇〇日記だからそれでいいとは思う。主張の柔らかさがこの本の魅力なのだと思う。「ヘー」の相槌は、私が人の生活における工夫やアイディアにあまり興味がないからで、人によってはこれが「フムフム」になり「ホウホウ」になり「ナルホド!」となる。

いや、「ヘー」の相槌は興味あるなしの問題ではなく、私の思い込みと持ち前の腰の重さのせいの気もしている。人から聞いた生活における工夫やアイディアが自分自身の生活の中に根付かないのは「伊東家の食卓」で体験済みで、あの番組で見ていたものは一体何だったんだろうっていうぐらい綺麗サッパリ忘れている。まだ学生だったというのはあるけれど。結局、自分の生活のことは自分で考えて試行錯誤しないと生活には根付かないし、最適解は見つからないっていうことなんだと思っている。そして例えばいくら毎日こまめに掃除することが良いと言われても、私は週末にまとめてやるタイプで、それが今の私の性格とライフスタイルからは最適だと思っていたりもする。

思っている、思っているって、思い込みとは怖いもので、ウサギがニャーと鳴いても気付かないものだったりもするのです。

この本の中には、週末にまとめて掃除をすることを否定する人はいない。だから私の思考も「ヘー」で止まりがち。暮らしの本というのはここが難しいところ。人それぞれのライフスタイルにどこまで入り込んで言及するか。この距離感。
この本は私はこうしてます。の一方通行。それが良いところでもあり物足りないところでもある。押し付けがましくなく、サラサラ読める。でもインパクトは薄め。「ハッ」とさせることをしない。

日記だからこれでよかったんだとも思う。私も24人の1人として、どんなことを書けばよかったのか、今ならわかる。赤線がいっぱい貰えるような日記に書き直したい。まあ書けやしないけど。
そしてこの本はやさしい。ほんわかした空気感がある。どこかの人気ブログで感じた空気感。だから多くの人が楽しめると思う。それは間違いない。
やさしさに甘えて、読んで満足しがち。「ヘー」で終わりがち。まずは手軽にできそうな、排水口にアルミホイルを丸めて放り込んでおこう。いつやるか、明日でしょ。(腰は重い)

翔泳社さんのホームページで立ち読みができるようになっています。私の記事ともうひとかた。この本の模範解答のような日記を書かれている方。対照的で面白いです。気になった方はぜひ読んでみてください。

www.shoeisha.co.jp

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